最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
化学物質過敏症症例集 1 | 化学物質過敏症ネットワーク |
著者 | 出版年 |
化学物質過敏症ネットワーク | 1997 |
りりぃ <d2e091a5.tcat.ne.jp> website
全57頁のこの症例集を本とは呼べないかも知れない。しかし、ここに載せて欲しい。
3歳~75歳の患者の症例が載っている。重なり合う症状もあるのだが、その人によりその不快さの感じ方がそれぞれ異なっている。そして、共通して言えることは、彼ら彼女らが、何となくおかしいと思いつつも、原因物質を特定できないまま、長い間それらに曝露されることにより、普通の日常生活も送れないほど健康を害してしまったというこだ。
原因となるのは、新築住宅からのもの、所謂「シックハウス」が関係しているものが多いようだ。しかし、ごく身近な防虫剤や芳香剤が主な原因でなった人もいる。
患者達は、病院、医院めぐりをするが、「何でもない、気のせい、神経質になり過ぎ」等で、何れも病気であることすらわからず、悩み、苦しみ、患者団体等を頼りに、自ら勉強することへとやっとたどり着く。快適さや便利さを求めた私達の日常生活が如何に危険な化学物質に取り巻かれて成り立つているのかを知らされると、ただただ驚くばかりだ。その毒性を、その全体量の多さまでを考えて使っている人が果たしてどのくらいいるのだろうか?
メーカーに頼ることなく、消費者自らが、日常に用いる個々の化学物質のリスクとベネフィットを知り、21世紀に本来恩恵を受ける筈だったそれらから逆襲されないよう努めるべきだろう。
頒価850円 問い合わせ先・・化学物質過敏症ネットワーク(CSネット)へ Fax.0467(45)7614