最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
フッ素研究 第19号 | 日本フッ素研究会 |
著者 | 出版年 |
日本フッ素研究会 | 2000年 |
りりぃ <d2e09116.tcat.ne.jp> website
ジャンルは問わないということで、学会誌ということになりますが、載せてください。
最初見たときは、これを読むのは無理だと思いました。しかし、柳澤文徳先生がこの会の初代会長であると、冊子をぺらぺらめくるうちに分かり、「読んでみよう」という気が湧いてきました。
はっきり言って、かなり専門的で難しく、分かりにくい部分が多かったです。それでもゆっくりゆっくり考えていくうちに、「なんとなくこういうことを言っているのだな」と思えてきました。読んでいくうちに興味が湧き、面白くなりました。
考えさせられたのは、「科学とは誰のためのものか?」、ということです。業界と政府との癒着、それをとりもつ御用学者達。何だか、どこの業界にでもありそうな話でした。
大新聞の存在も怖いと思いました。180度違うことが、まるで真実かのように思い込まされてしまう。フッ素塗布に関しては、私も子供にやってしまったことがあります。
歯科医院にはフッ素塗布がまるで虫歯を防げるかのようなポスターが貼ってあり、ハンサムで若い先生に目を見ながら勧められると、大抵の母親は、つい目を逸らして「お任せします」と言ってしまうのでは?
一体、何が本当で、何が虚像なのか、わからなくなる思いです。科学的と非科学的は、誰が何のために決めることなのかとさえ思えてきます。
いろいろな化学物質が、ごくありふれた日常に氾濫する今日では、消費者本から一歩進めて、より専門的な本へと知識を求めていかないと、追いついていけないんだなぁと、
つくづく思わせられました。
また、国内外で水道水へのフッ素化に反対している多くの方々のもの凄い熱意が、科学的に伝わって来て、とても頼もしい印象でした。この学会誌に出会えて良かったです。