最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
ミミズのいる地球 | 中公新書 |
著者 | 出版年 |
中村方子 | 1996年4月 |
中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website
コラム風の文章が,わりと脈絡なく並んでいるのだが,ある意味では読みやすい。生態学的視点で地球を眺めるという点では一貫していて,ミミズはその窓として選んだということなのだろう。
パプアニューギニアに関する記載では,多少の事実誤認があるのだが(クスクスはクスクスであってキノボリカンガルーとは別物だし,パプアンブラックは咬傷死亡例も珍しくない猛毒の蛇である),58歳でトラックに乗ってがたがた道を何時間もゆられた上に野営してしまうという気力と体力は驚嘆に値する。ぼくも頑張らなくては。