最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
清潔はビョーキだ | 朝日新聞社 |
著者 | 出版年 |
藤田紘一郎 | 1999年 |
りりぃ <d2f9b96e.tcat.ne.jp> website
ここ数年の日本人の洗いすぎや抗菌・消臭・除菌といった強迫観念にも近い清潔志向へ警鐘を鳴らす一読の価値有る本だ。消臭剤や抗菌グッズを買いまくり、使いまくる人達にこそぜひ読んでほしい。
寄生虫がつくる特殊抗体がアレルギーを抑制するという説だが、これに関連する批判も読むと、「やはり無理かな?」と思えたりもする。寄生虫との共生も許さないような徹底的に化学物質に依存する社会のあり方にこそアトピー・アレルギーの根本的な原因があるのは確かだが。
p.149のQ熱に罹った10歳の少年の話には考えさせられるものがあった。カウンセラーは精神的な問題を指摘し、
母親の愛情不足としたようだが、こういう的はずれなアドバイスはよくアトピーでも言われる。うちの場合もカウンセラーからではないが、似たり寄ったりの指摘をあたかもそれが原因であるかのようにされたことがある。でも本質的な原因はステロイド軟膏の使用とか洗剤、農薬、食品添加物などという別なところにあったと思う。いい情報、良い内容の本に出会えるといのは解決への1つの転機になる。
寄生虫関連以外に話しが移っていく後半部分は「少し軽い部分もあるかな」と思えたりするが、それはそれなりに読みやすいし、水質基準の話しでも先にあげた寄生虫とアレルギーとの関係でも自分への批判や反論もあげてきちんと説明しているところがフェアで清々しい。