最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
ライヴ・ガールズ | 文春文庫 |
著者 | 出版年 |
レイ・ガートン (風間賢二訳) | 2001年7月(原書は1987年, |
中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website
投稿をミスしてしまった。といっても,web日記に書いたことをほぼそのままペーストするだけなのだが。
こいつは週刊アスキーの評にあった通りの奇書であり,ゲロゲロでギトギトのエロティック・ホラーである,という表現はどうも日本語になっていないような気がするが,それくらいインパクトのある本だった。まずいな,こんな本を読んでいる場合じゃないのに,と思いつつ目が先を追ってしまうのは,この小説に出てくる吸血鬼の魔力に魅入られた男たちが「ライヴ・ガールズ」に通いつめるのと似ているかもしれない。吐き出される毒を吸い続けているような,ある種悪酔いにも似た酩酊感があって,長野駅から家まで自転車を漕ぐのもふらふらしていたような気がする。たぶん,途中でやめたのが最悪の選択だったのだろう。
途中から展開が変わり,読後感は意外に悪くなかった。逆にいうと中途半端かも。あのまま突っ走って何の救いもないまま終わったら,それはそれで稀代の奇書という地位を占められたかもしれない。
訳者あとがきや解説を読むと,吸血鬼小説とスプラッタパンクムーヴメントの2つの流れを汲んだホラーであることには納得するのだが,でもやはり,はっきり言ってしまえば,よほど体力と気力と暇がなければ,楽しめない作品である。読まなきゃ良かった。途中で止めることもできないので,読もうという人は相当の覚悟をするべきだと思う。