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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『ニッポン居酒屋放浪記 立志篇』

書名出版社
ニッポン居酒屋放浪記 立志篇新潮社
著者出版年
太田和彦



Jan 26 (sat), 2002, 11:28

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うまい酒,うまい肴...これは拷問だ


この本は決して空腹時には読まないほうがよい.

たこのまんま,ひれ酒,たこぶつ,...

全編に紹介される居酒屋メニューと地酒の数々は満腹時によんでもよだれが出てくる.


飄々とした文体とは裏腹の作者のバイタリティはユンケルを飲んでまで居酒屋を梯子する.それだけのために旅に出て,それぞれの地方で納得いく店に出会えるまで夜の町をさまよいつづける姿には,脱帽してしまう.


店の住所や電話番号は記載されていないため,ガイドブックとしては使えないが,今すぐ居酒屋へ行きたくなってしまう一冊である.


評者も真似をして,八王子の町を放浪してみたが2軒目で移動するのが面倒になって,その店で酔いつぶれてしまったことを報告しておく.


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