最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
凶気の桜 | 新潮社 |
著者 | 出版年 |
ヒキタクニオ |
がんりょ <acca1aac093.tky.mesh.ad.jp> website
"全体的にヴァーチャルな感覚を感じさせる小説である.
若者の一途なバイタリティとそれを利用しようとする
ずるい大人たちの世界を描いているだが,
ネオトウジョウと名乗る少年たちは,戦隊ものばりの,「戦闘服」を身に付けて,渋谷の町を暴れまわる.当然,暴力シー"
がんりょ <acca1aac093.tky.mesh.ad.jp> website
全体的にヴァーチャルな感覚を感じさせる小説である.
若者の一途なバイタリティとそれを利用しようとする
ずるい大人たちの世界を描いているだが,
ネオトウジョウと名乗る少年たちは,戦隊ものばりの,「戦闘服」を身に付けて,渋谷の町を暴れまわる.当然,暴力シーンが多く出てくるが花村萬月のようなリアリティはなく,少年向けアニメくらいのソフトさ.ハードな暴力が苦手な人でも楽しめる.
読んでいると映像化したくなる作品で,
押井守あたりに映画化してもらうと
美少年&ソフトバイオレンスで女性ファンがつくのでは
ないだろうか.
KKK <nttkyo059026.tkyo.nt.adsl.ppp.infoweb.ne.jp>
キューブリックの「時計じかけのオレンジ」も真っ青のバイオレンス小説と銘打ってあったから期待していたのですが読んでるこっちが真っ青。
べつに暴力シーンが苦手ってわけじゃなくてむしろ好きなくらいなんだが、主人公があまりに馬鹿すぎて・・。山口の考え方の浅薄さってのが作者の意図するところであるのは間違いないが、彼がそれによって何を表現したかったのかはおおいに疑問だ。若さゆえの傲慢さ? そんなありきたりな題材をこんなに安直に表現されてはしゃれになんないよ。
主人公を見下して読んでしまうから、ラストの彼の叫びも何ら響いてくるところはない。これに感銘を受けて映画にまでしちゃった某青年の底の浅さが知れるのみ。