最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
砂のクロニクル | 新潮社 |
著者 | 出版年 |
船戸与一 |
がんりょ <acca1aac093.tky.mesh.ad.jp> website
イランの都市マハバード,クルド人の聖地として知られるこの町に2人の日本人が登場する.一人は武器商人,一人は元活動家.彼らが内乱,クーデターが渦巻く中で見たものは...
作者は,海外の日本人を書きつづけている作家だが,今回は,2人の日本人以外にも,ゲリラの指導者,元女性活動家,革命軍の若き将校など,いろんな人の視点でストーリが展開する.そのため,焦点がぼやけて消化不良になった嫌いはあるが,きな臭い中東の雰囲気の片鱗を味わうことができる作品である.