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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『六番目の小夜子』

書名出版社
六番目の小夜子新潮文庫
著者出版年
恩田陸



Apr 20 (sat), 2002, 11:19

がんりょ <acca1aac212.tky.mesh.ad.jp> website

 学校って不思議なところだ。何十人の人たちが、毎日同じ時刻に同じ部屋に集まり、同じものを見て・聞いて、同じものを食って、同じ時間に帰っていく。学校から出てかなりたってから客観的に考えるとこのように不思議に感じるが、学校に行っている最中には決して単調な日々ではなく、毎日が新しく感じられた。この作品は、懐かしいあのころに帰らせてくれる。


Jun 21 (sat), 2003, 16:44

なかしま <m146125.ap.plala.or.jp>

これは、青春ミステリー小説である。

NHK教育テレビでドラマ化され、絶大な人気を誇り、今でも時たま再放送されている。

恩田陸氏が、「衝動的に書いた物語で、もう二度とこんなモノは書けないなあ、と思いつつ、自分らしい所は入っている」と言っていて、確かに、『光の帝国』や『上と外シリーズ』のような所は少し入っているなぁ、と思った。

「小夜子」という美少女に、ドラマでは栗山千秋(?)が扮し、秋に山田孝之が扮していた。

私はなぜかこの小夜子が(栗山が演っているからなのか)『バトル・ロワイアル』の千草貴子と被ってしまう。

上品な喋り方や誰にも媚びたりしない所が原因だろうか。

他にも、「学校」というものの存在や友達、恋愛、受験など、「青春」という言葉がまさにぴったりな作品。

ぜひ一読してもらいたい。


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