最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
いつでも会える | Gakken |
著者 | 出版年 |
菊田まりこ | 1998 |
matsu <> website
菊田まりこ氏は、絵本デビュー作である本作品で、1999年度ボローニャ児童賞・特別賞を受賞した。テレビなどのメディアにも取り上げられ、一時期、非常に話題となった絵本である。
主人公は、シロという名のイヌで、飼い主はミキちゃんという女の子。ミキちゃんはいつでもシロを可愛がってくれて、シロはとても幸せだった。けれど、今まで可愛がってくれたミキちゃんが、ある日突然いなくなった。どこ。どこ。どこにいったの?寂しくて、ミキちゃんを探しまわるシロ。
シロというイヌの視点からミキちゃんの死を綴っていく。直接的に死という言葉を使うのではなく、ミキちゃんがいなくなった寂しさの方を重点を置いている。そばには、ミキちゃんはいなくなったけれど、思い出の中に、いつでもミキちゃんがいる。そのメッセージが「いつでも会える」という本書のタイトルへとつながっていくのだ。
よく言われることだが、いい絵本には小説に負けない力がある。多分、もっと僕らはいい絵本をたくさん読むべきなんだろう。
なお、本書と共に「君のためにできるコト」が同時発売された。