最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
ホ-ジンノススメ | 朝日新聞社 |
著者 | 出版年 |
若林アキ | 2003.4 |
松木幸次郎 <yahoobb218114160112.bbtec.net>
25才のワカバヤシさんが新聞の公募で改革の意気に燃えてK省の特殊法人に就職したのは91年であった。それまで働いていた建設会社とそこは余りにかけ離れた世界だった。
6,7人ばかり同僚がいるんだけど誰もまじめに会社に出てこない。部長なんか月に一回くらいしか出てこない。だから部長室ではいつでも弁当を食べてたそうだ。それでも運動設備やプ-ル、茶室などなどはちゃんとある。それで思いついたら勝手に出張する。役付になったらファ-ストクラス。割引切符なんぞ絶対に使わない。一応研究所ということになっているんだけれど研究らしきものは一切無い。
10年勤めてこれではおかしくなってしまうと、退職予定で実情を週刊誌に話したら、3回連載になった。秩序または規律をみだす行為とされ、退職金1割カットされた。
ともかく納税意欲を失わせる本である。160ばかりあった特殊法人は独立行政法人と名前をかえて数は変わらない。小泉改革は何だったのだろう。消費税2桁なんてとんでもない。