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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『メロス・レヴェル』

書名出版社
メロス・レヴェル幻冬社
著者出版年
黒武洋2002



Jun 22 (sun), 2003, 18:55

なかしま <n194230.ap.plala.or.jp>

前作『そして粛清の扉を』で第1回ホラーサスペンス大賞受賞後から初めて刊行された「デス・ゲーム小説」だ。

タイトルの『メロス』とは太宰治の『走れメロス』の『メロス』のこと。荒廃した近未来の日本を舞台にし、家族や恋人などの『絆』を取り戻すために政府が考案した一種のゲームのようなものである。

複雑怪奇な小説なので、あらすじを書くと大体わかってしまうので、書かない。ページは700ページほどで分厚い。

人によっては『そして粛清の扉を』に比べるとちょっと納得がいかないかもしれない。しかし、エンターテイメントとしてはまずまずの出来だ。値段がちと高いので、文庫化されるのを待つのも良いかもしれない。


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