最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
メロス・レヴェル | 幻冬社 |
著者 | 出版年 |
黒武洋 | 2002 |
なかしま <n194230.ap.plala.or.jp>
前作『そして粛清の扉を』で第1回ホラーサスペンス大賞受賞後から初めて刊行された「デス・ゲーム小説」だ。
タイトルの『メロス』とは太宰治の『走れメロス』の『メロス』のこと。荒廃した近未来の日本を舞台にし、家族や恋人などの『絆』を取り戻すために政府が考案した一種のゲームのようなものである。
複雑怪奇な小説なので、あらすじを書くと大体わかってしまうので、書かない。ページは700ページほどで分厚い。
人によっては『そして粛清の扉を』に比べるとちょっと納得がいかないかもしれない。しかし、エンターテイメントとしてはまずまずの出来だ。値段がちと高いので、文庫化されるのを待つのも良いかもしれない。