最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
騙し人 | 集英社文庫 |
著者 | 出版年 |
落合信彦 | 2003 |
なかざとともや <r043149.ap.plala.or.jp>
落合氏の久々の長編。これはまだ書店でハードカバー版も売っています。しかし、やはり文庫の方を買うのが良いかもしれませんね。
ストーリーは、近未来、某国のテロリストが凄いミサイルを入手し、日本を標的にします。平和ボケで危機管理能力0の総理大臣は、国際的な詐欺師の沖田次郎吉(おきたじろきち)に「なんとかしてくれ」と依頼し、沖田はその天才的な頭脳を武器に、3人の騙しのプロ、足立梵天丸(あだちぼんてんまる)、井原世ノ介(いはらよのすけ)、綾小路右近(あやのこうじうこん)を率いて現地へと向かい、壮絶な作戦を実行する・・・というピカレスク小説なのです。
凄いのは詐欺師たちの平均年齢が全員約50歳と、結構な年なのですが、ぜんぜん衰えてない。エンターテイメントのつぼを見事に抑えた快作です。
小泉首相に読んでもらいたい作品ですね。