最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
こどもの一生 | 集英社 |
著者 | 出版年 |
中島らも | 2003 |
上原コウキ <q191082.ap.plala.or.jp>
中島らもの久々の長編。付録に作中歌の『砂の国』CD。
中島らも主宰の「リリパット・アーミー」の劇でも公演されたもののノベライズ版のようなもの。CDはかなり恐ろしく出来ている。「メイキング・オブ・こどもの一生」には筆者がこの作品について語ってくれているので、読んでみるとかなり面白い。読んでみて下さい。
さて、内容はというといろいろな精神的病を患った人たちが「亀島」という孤島でサイコセラピストの人と暮らしていく、というここまではふつうの「小説」なのだが、最後の方はきっちりと「B級ホラー」もとい「超B級ホラー」になっている。
構想14年の中島らも傑作ホラーである本作は評価をつけるならば、
★★★☆☆
ぐらいのものではないだろうか。