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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『こどもの一生』

書名出版社
こどもの一生集英社
著者出版年
中島らも2003



Dec 24 (wed), 2003, 11:45

上原コウキ <q191082.ap.plala.or.jp>

中島らもの久々の長編。付録に作中歌の『砂の国』CD。

中島らも主宰の「リリパット・アーミー」の劇でも公演されたもののノベライズ版のようなもの。CDはかなり恐ろしく出来ている。「メイキング・オブ・こどもの一生」には筆者がこの作品について語ってくれているので、読んでみるとかなり面白い。読んでみて下さい。

さて、内容はというといろいろな精神的病を患った人たちが「亀島」という孤島でサイコセラピストの人と暮らしていく、というここまではふつうの「小説」なのだが、最後の方はきっちりと「B級ホラー」もとい「超B級ホラー」になっている。

構想14年の中島らも傑作ホラーである本作は評価をつけるならば、

★★★☆☆

ぐらいのものではないだろうか。


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