最終更新:2019年2月13日(水)
書名 | 出版社 |
黒冷水 | 河出書房新社 |
著者 | 出版年 |
羽田圭介 | 2003 |
上原コウキ <q191082.ap.plala.or.jp>
史上最年少、17歳の(殆ど)ストーキング小説。
はっきり申すが、山田悠介よりは良い。文章的に良いし登場人物にもすんなり溶け込めるのだが、如何せん、「もっと良い題材はあったんじゃないのかね」と突っ込みたくなってしまう。
小説としては成り立っているしホラーとも青春小説とも読めるかもしれないが題材的にちょっと単純である。「エロ動画」とかそういった類のものが頻繁に出てくるので読むのをつい止めたくなってしまった。まだ若いからこういったモノは書けるのかもしれないが、今後これと同じような書籍が出すつもりなら少々辛い。世の中にはストーキング関係の小説は大量に存在しているからだ。今後はたぶん山田悠介路線ならホラーで、五十嵐貴久路線ならヒューマンもので、とくるかもしれぬ。
評価は、
★★☆☆☆
ということにする。