枕草子 (My Favorite Things) 補遺・その4
最終更新: 2006年 8月 04日 (金曜日) 20時48分 (クリッカブルマップのタグを修正)
このページは,1999年4月に長野市に転居してから,実際に子どもを連れて近所を歩き回った経験に基づいて,北信の,というか長野市近辺の遊び場を紹介しよう,というものです。基本的に車を使わず,公共交通機関と徒歩で行けるところに絞ってあるのが特徴です。
文中の括弧付き番号は,下の略地図上の番号と対応しています。クライアントサイドクリッカブルマップ機能が使えるブラウザなら,地図上でクリックすると該当する説明文にジャンプします。
長野駅から徒歩20分くらいです。川中島バスの市内循環バスぐるりん号で信大教育学部のバス停で降りると徒歩5分くらいです。川中島バスの県庁・合同庁舎経由自治会館行きで合同庁舎まで行けば,ひまわり公園はすぐそばです。どちらの場合でも料金は100円です。わが家からは,たいていの場合,子どもたちを自転車に乗せて押していきます。
ひまわり公園は,よくある交通公園です。長野市民なら誰でも,名前を記入するだけで,自転車(補助輪つきのものが大部分)や三輪車を借りて,模型の信号機(ただし故障中)がついた周回道路を何回でも回ることができます。雲梯や滑り台やブランコやシーソーもあります。就学前の幼児を遊ばせるには,なかなかいい場所です。
長野市立図書館は,そこそこ大規模な図書館です。子どもコーナーが充実していて,紙芝居を読んであげる絨毯敷きのスペースもあります。毎週土曜日の午後は,そのスペースで子ども向けの催し物があります。CD(貸し出し可能)やレーザーディスク(貸出しカードを出して1階の観賞コーナーで見るだけ)もあり,あまり種類は多くありませんが,アニメのレーザーディスクを見る子どもたちで観賞コーナーはいつも混んでいます。特筆すべき点としては,2階の郷土資料コーナーが充実していることがあげられます。貸出しカードは,健康保険証をもっていけばすぐに作ってもらえます。ふつうの本は1回に2週間以内,5冊まで借りられます。
長野駅と信越本線牟礼駅の間を走っているバス(長電バス牟礼線)に乗れば,田子池と観音山に挟まれた道に「田子」というバス停があります。が,このバスは本数が少ないので,長野駅から国立東長野病院行きのバス(長電バス東長野病院線)に乗って,「田中南」というバス停で降り,北に向かって北国街道を15分ほど歩いた方が便利かもしれません。わが家では,子どもたちを自転車に乗せ,1時間ほど押して行きます。
田子池も観音山も里山風の二次的自然を楽しめる場所です。田子池には多種多様なトンボがいますし,釣りもできます(大人1人1日500円だったと思います)。ヒシがたくさん生えていますが,他の水草はあまり見当たりませんでした。これまで挑戦した限りでは,小魚やエビの類は採れませんでしたが,ヤゴやモノアラガイは採れました。
観音山には頂上にちょっとした草原と広葉樹林があって,カエルとバッタがたくさんいました。アオカナブンもいました。ブランコや吊り橋もあります。高い木の間にロープを渡してぶら下がれるようにしたものがあって,ターザンごっこができます。人が少ないのでお薦めです。
長野駅から国立東長野病院行きのバス(上述)に乗って昭和の森公園で降りれば目の前です。信越本線・飯山線の三才駅から歩くと,20分くらいです。わが家からは,子どもたちを自転車に乗せて,だいたい1時間くらい押して行くことが多いです。
北部市民プールと体育館があり,滑り台などの運動遊具もあり,水遊びができる噴水もありますが,その名の通り,森の散策をできるのが最大の売り物です。しかし,清泉女学院短期大学側の散策路の下にある川がきわめて汚いのと,森全体が孤立しているために大型甲虫類があまりいないことから,いま一つ,「森」というには力弱い気がします。
中にフィットネスセンター,南側に北部市民プールという運動施設があります。フィットネスセンターは普通の体育館として使うなら,個人使用は無料のようです。
長野駅9:27発のバスに乗って10:30頃着き,15:30に現地を発って16:30頃長野駅に戻るという1日1往復しかバスがありません(バスの時刻は変わることがあるので,川中島バスのむれ温泉線時刻表で事前に確認しておく必要があります)。途中通る,浅川ループラインからの眺めは絶景です。往復のバスと天狗の館での温泉入浴,それにお土産までセットになって,大人2000円,子ども1000円(幼児は無料)です。8月中旬に「霊仙寺湖天狗カーニバル」という催しがあって,花火大会があるのですが,この日だけは17:00頃長野駅を発って18:00頃着き,21:15に天狗の館前を発って22:00過ぎに長野駅に帰り着く臨時バスがでます。
別の行き方としては,信越本線の黒姫駅からもバスが出ているようですが,利用したことがないので詳細はわかりません。
飯綱東高原(最近は,妙高,斑尾,黒姫,野尻湖,戸隠と合わせて,「信越高原」という総称がついたようです)の一角にあります。飯綱リゾートスキー場までは歩いて行けます(時期によってはシャトルバスが往復しています)。
霊仙寺湖ではボート遊び(3人乗りの手漕ぎボートが30分で600円)や釣り(有料)ができます。2001年の夏に行ったときは,エビモやフサモ(?)が生えていました。かなり長い浮き橋があります。湖を挟んで天狗の館と反対側には,わんぱく広場(?)という運動遊具が揃った場所と草原があって,小川というかちょっとした流れではサワガニを捕まえることができます。ここは冬に来ると,誰も触っていない深い雪で思いっきり雪だるま作りとかかまくら作りができて楽しいです。泥んこになって遊べます。泊まってよければキャンプ場もあります。
人工の遊び施設も,スーパースライダーとかパターゴルフとかマレットゴルフとかテニスとかへんてこな自転車(30分で500円)とかあるので飽きることはないでしょう。
食べものは「よこ亭」という有名な蕎麦屋があります。ここを含む自治体である牟礼村は果樹園がたくさんあるので,今ならブルーベリーとか,もうちょっと後なら桃とか,果物も安くておいしいです。
天狗の館はとくにこれといった施設はありませんが,なかなかいい温泉です。ロッカーも無料ですし,露天風呂もあります。
長野駅から川中島バス古戦場経由松代行きに乗るか,長野駅から千石入口まで5分弱歩いて小市団地行きに乗り,山王学校前(県庁前の次)で降り,相生橋を西に渡って直進し,急な坂を右に上がっていくと20分ほどで着きます。長野駅からバスターミナルの方を回って歩いて行っても40分くらいだと思います。わが家からは,もちろん子どもたちを自転車に乗せて押して歩きます。
長野市の水道水はいくつかの浄水場から配水されているのですが,その1つに,裾花川の上流から取水した水を浄化している,夏目ヶ原浄水場があります。この公園は,浄水場に付設されたもので,上水がふんだんに流れている浅い池があり,夏でも冷たい水で水遊びをすることができます。それだけではなく,長野市の配水系統の大きな模型地図があったり,寝転がれる草原があったり,美しい花壇があったり,あんずの並木があったりするので,鬼ごっことか隠れんぼのような遊びをする場所として好適です。小高い丘の上にあるので,長野市が一望できる場所もあります。
臥竜公園と湯っ蔵んどには,長野電鉄須坂駅から,長電バス仙仁線で行けますが,本数が少ないのが不便です。臥竜公園までなら須坂駅から歩いても30分弱です。湯っ蔵んどには長野電鉄の往復乗車券,バス往復乗車券,温泉利用券がセットになったチケットで行くと安上がりです(食事もセットになった券もあり,湯っ蔵んどの空いたレストランでゆっくり食事をすることもできます)。
鮎川は,といっても長いのですが,蛍が良く見える鮎川公園あたりに行くには,須坂駅から歩いて1時間半から2時間ほどかかります。湯っ蔵んどから川沿いに下っていくこともできますが,たぶん1時間近くはかかると思います。なお,本数がきわめて少ないのですが,長電バス明徳団地線の「下八町」というバス停から歩けば25分くらいです。いずれにしても蛍見物の帰りにはバスはないので,歩くしかありません。
臥竜公園は,桜の名所として有名です。池があって,30分で250円という安い料金でボートに乗れます。子どもたちが網で何やら掬っていますが,釣りはできないようです。池の裏手には臥竜山という名の丘がありますが,主として松の林なので,あまり昆虫はいなそうです。丘の右手に須坂市立動物園の入口があって,大人200円で入場できます。かなり大きなトラがいたり,深遠な目をもったエミューがたくさんいたりするのですが,妙にスペースが狭くて窮屈そうなのが気になります。モルモットやウサギを抱けるコーナーもあるのですが,四六時中開放しているためか,モルモットもウサギも怯えて隅の方に固まってしまっていることが多いです。動物園を抜けて細い金網張りの通路を上がっていくと「遊園地」と呼ばれる場所があるのですが,100円で動くコイン式の乗り物がいくつかあるのと,後は普通に公園にあるような運動遊具があるだけで,ちょっと「遊園地」というには語弊があるように感じました。その先に水族館として日本の川魚が展示されています。巨大な鯉とオオサンショウウオは見る価値があると思います。
鮎川にはヨシがたくさん生えていて,階段状護岸なので水際まで行けるようになっています。ここには蛍が自然に増えているようで,7月上旬に行ったところ,結構たくさん見ることができました。辰野ほど多くはありませんが,渓流の水面をつーっと飛んでいく蛍は風流です。場所によってはカジカ(放流されたものが増えたらしいです)の手づかみができるようですし,ヤマメが釣れる場所もあるようです。
湯っ蔵んどは,多種多様な温泉を備えた温泉保養センターです。露天風呂もたくさんあるので,雪が積もってから行くのも楽しいです。周りは森なので,夏なら昆虫採集にもいいかもしれません。
長野電鉄信州中野駅またはJR飯山線上今井駅から徒歩30分くらいのところにあります。バス(長電バス永田線で上今井から4分,浜津公園入口下車)も通っているのですが,1時間に1本も便がありません。上今井から浜津公園入口までは千曲川を渡るので風は気持ちいいのですが,ほとんど遮るものがないので炎天下にはややきついです。しかし,浜津公園入口から浜津ヶ池へと登っていく10分間は木陰の散歩道になっていて,運がよければ足元を這っていくカブトムシにも出会えます。
信州中野の近くに「ぽんぽこの湯」という温泉があって,タクシーで20分くらいなので,帰りは足を延ばしてもいいかもしれません。
昼下がり,散歩気味にぶらぶらと1時間弱歩いただけでもカブトムシ2匹,ミヤマクワガタ,ノコギリクワガタ,コクワガタ各1匹が採れましたし,それ以外にもトンボやバッタなど,たくさんの昆虫がいたので,昆虫採集には好適です。浜津ヶ池では,魚釣り(有料)やザリガニ釣りもできます。バーベキューができるキャンプ場もあります。
文化施設としては,創造館という名のマイクロスコープが展示してあってプラネタリウムがある科学センターみたいなところ(有料)とか,温室と昆虫館(有料)とか,フィールドアスレチック(無料)とか,サマーボブスレー(有料ですがスピード感があって面白そうにみえます)とか,一日たっぷり遊んでも遊びきれないくらいの場所です。
信越本線・飯山線の北長野駅から徒歩5分,または,長野電鉄の信濃吉田駅から徒歩10分の位置にあります。長野駅から長電バス(運動公園線)でも北長野駅へは行けますが,信越本線・飯山線に対して勝っている点はとくにないと思います。
辰巳池という池があって,魚が泳ぎ,水鳥が遊んでいる様子を観察することができます(釣りは禁止されています)。ちょっとした広場もあって,子どもが鬼ごっこをするにも悪くない場所です。ここのカモ類はヒトを見てもあまり逃げないので,餌を手渡しでやるくらいのことはできるかもしれません。
しなの鉄道篠ノ井駅からタクシーで15分ほどです。歩いても1時間くらいで行けます。篠ノ井駅から川中島バスの青池経由村山行きでも15分,470円で茶臼山動物園のバス停まで行けますが本数が少ないです。
茶臼山動物園にはライオンやゾウがいます。その分,城山動物園と違って有料です。臥竜公園の上の須坂市動物園の入園料より若干高いですが,面積が広いので,ここの方が動物の居住環境としては良さげです。
恐竜公園には,恐竜の巨大な模型がいくつも鎮座しています。中には,模型の内部に入れるものもあります。かなり広大な林になっていて,シロスジカミキリなど昆虫も結構います。長い滑り台など運動遊具も,質も量も充実しています。一日遊んでも遊び尽くせないくらいの場所といえます。
長野駅から川中島バスの宇木行きや善光寺行き,若槻営業所行きなどたくさんのバスが出ています。城山公園前で降りれば,運賃は150円です。これら4施設は,すべて城山公園前から歩いて15分以内で行けます。
城山公園は,運動遊具があり広場があるだけの普通の公園です。しかし,かなり広いのと,面白い運動遊具が揃っているので,わが家の子どもたちのお気に入りの場所の1つです。
城山動物園は,ニホンザルのサル山,何種類かのサル,数種のキジ,フンボルトペンギン,フラミンゴ,カリフォルニアアシカ,ヤクシカ,ムササビ,リャマ,ハイイロペリカン,ふれあいコーナーのウサギとモルモット,孔雀くらいしか動物はいませんが入場無料です。コイン式の遊具があるのに子どもが惹きつけられるのが鬱陶しいのですが,比較的広くスペースがとられていますから,動物を展示する場という意味での雰囲気は良いです。ふれあいコーナーは,寒くない季節の,限られた時間にしか開いていないのですが,係員の方がついて扱い方を指導してくれるので,安心して子どもを行かせられます。
市営城山市民プールは屋外にあります。50メートルプール,25メートルプール,子どもプールがあって,50メートルプールにはかなり真剣に泳いでいる人もいました。オリンピックのアイスホッケー会場として使われたアクアウイング(総合市民プール)が信越本線・飯山線の北長野駅から徒歩20分くらいのところにできてしまったので,あちらに比べると見劣りするのは否めませんが,あちらが大人500円なのに対して,城山市民プールは大人200円です。泳げるのは夏だけですし,開場時間が17:00までと短いのが欠点ですが,屋外プールなので仕方ないところでしょう。アクアウイングは通年利用でき,21:00まで開いていますが,子どもプールがありませんから(屋外に歩いて渡れる浅い池があり,夏は子どもはそこで水遊びができますが),泳げない子どもを連れていくなら城山市民プールの方が優れていると思います。
少年科学センターは娘のお気に入りです。ボールプールと比較的大きなスクリーンでのアニメ上映とヘリコプターの実物などの他,音響実験やら弾まないボールによる物性実験やら,いろいろ体験できるのですが,娘が気に入っているのはMSXパソコンによるMIDI演奏と,PC6001mkIIという骨董パソコンをいじることのようです。PC6001mkIIはBASICが使えるようになっていて,行く度に娘にせがまれて即興でプログラムを書かされるのは困りものです。入場料は大人250円だったと思います。
長野駅から戸隠キャンプ場行きのバス(バードライン戸隠線)に乗って,約1時間で奥社入口に着きます。バス代は往復で大人2300円です(中社往復で2100円,森林植物園往復だと2200円,キャンプ場往復だと2400円,子ども半額)。キャンプ場は奥社入口の次のバス停なので,歩いても大した距離ではありません。
バスを降りると,真夏でもやや肌寒いくらいの高原の風が吹いてきます。奥社入口のすぐ前に,忍者からくり屋敷というのがあります。大人でも面白い施設です。この辺りは鳥がたくさんいるのですが,森林植物園(無料)に入ると,鳥に囲まれたような気がします。夏ならカッコウ,ウグイスなどがうるさいほど鳴いています。昆虫も,トンボとかチョウのたぐいはたくさんいます。戸隠昆虫自然園というところに行けば道端の木々に餌がつるしてあるので大型甲虫もみられるらしいのですが,採集禁止なのだそうです。別に網で囲ってあるわけではないので,昆虫自然園以外のところでもカブトムシやクワガタムシもいるはずですが,彼らは夜行性なので,見たいと思ったらやはりキャンプに1泊した方がいいかもしれません。
キャンプ場には風呂とかもついた1泊2万円のロッジみたいなものもあるらしいのですが,1泊6000円のロッジもあるし,テントをもちこめば1000円だか2000円だかだったと思います。
奥社から徒歩30分で中社に出ますが,中社近辺の蕎麦屋は本当に美味です。中社から徒歩20分で神告げ温泉という温泉があり,入浴料は大人600円,子ども300円です。ただの大きな風呂ですが,泉質は良いです。その隣にチビッコ忍者村という施設があって,ここも泥んこにはなれそうです。
長野駅から信越本線で黒姫駅まで30分弱,駅前から黒姫高原行きバスで終点まで20分ほどで,コスモス園の入口に着きます。電車代は北長野から黒姫だと400円ですが,長野から黒姫だと480円です。バス代は黒姫駅から黒姫高原まで200円です。コスモス園の入園料は300円(子ども100円)で,リフトで望湖台に行くにはコスモス園に入園しなくてはいけません。童話館はコスモス園とは別で,黒姫高原のバス停から無料送迎バスが出ています(実は童話館には行かなかったので,詳しくは知らないのですが)。
ここも高原なので,長野市内よりも2〜3度気温が低い感じです。童話館はミヒャエル・エンデ関係の展示が充実していることで知られています。コスモス園の入口には土産物を売っていたり名物のソフトクリーム(バニラとブルーベリーとそのミックスしか種類がなく,どれも400円ですが,高いだけのことはある美味です)を売っていたりする大きな建物があって,そのすぐそばには,焼きイカやお好み焼きなどの屋台が並んでいます。そこを超えると,すぐに多種多様なコスモスが咲き乱れる広大なコスモス園になっています。コスモス園の右側には子どもの運動遊具が少しと,ウサギとヤギと牛に触れるコーナーがあります。
なんといっても100万本というコスモスが圧巻ですが,リフト(片道400円)で望湖台まで登って行くと,コスモスゾーンよりも上方で金色に波打つススキの斜面も秋を感じさせていい感じです。望湖台から遠く野尻湖の眺めも相当なものですが,わが家の子どもたちには,それよりも足下でぴょんぴょん跳ねているコオロギやイナゴ,それに時折飛び立つトノサマバッタの方が魅力的だったようです。